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夜間中学その日その日 (1030)   砦通信編集委員会

  • journalistworld0
  • 2 時間前
  • 読了時間: 3分

   社会が世界が見えるようになること(2)     2025.05.17

 

世界に誇る=我が母校の伝統

 

①  夜間中学は、本根を出す場だ。生徒同志は勿論のこと、生徒と教師、教師同志が本根を打ちつけ合って、確かめ合う道場だ。

 

②  陰口を叩くな!! 相手が誰であろうと 言いたい事があれば 本人に直接言え 陰口を叩くのは 人間として最低だ

 

③   夜間中学に来た“仲間”は、たとえ、“人殺し”に成っても“仲間”なのだ!!

 



髙野:荒川九中夜間中学を卒業するとき、自分自身に問いかけた言葉です。全国行脚で京都にいるとき、荒川九中の生徒・金同恒(大山隆夫)が大村収容所に送られ、強制送還されると大山から速達が来た。手紙は検閲され詳しいことは書いてなかった。母校荒川九中へ「大山隆夫君を見殺しにするな ‼」を速達で送り、大山隆夫へ「九中夜間学級の机に座るまで絶望するな‼ 俺が迎えに行くまでくたばるな‼ 」と大村に送った。「日頃夜間中学で学んでいたことが本物かニセモノか―武器になるかならないか証明される。このまま見殺しにしたら、皆んなも俺も人殺しの共犯者だ」とわらじ通信に書き、母校に送った。

 小林晃君が丸山中学西野分校に入学した毎日新聞の記事を見た永松泉さんから手紙が届いた。窃盗で大阪拘置所に収監されていた。大阪で夜間中学開設運動をしているときだった。大阪市都島区の大阪拘置所に何度も面会に行き、彼の身元保証人を引き受けた。出所した後、彼は夜間中学に入学した。




 証言映画「夜間中学生」にも写っていたように、荒川九中の職員室入口の窓ガラスに「どうぞおはいりください だれにでも何でもきいてください(どろぼう氏はおことわり)」と塚原先生が書いた張り紙が貼ってあった。授業が終わっても話し合いが止まらず、職員室にたくさんの生徒が出這入りして、先生と話しし、なかなか帰らなかった。生徒は先生も呼び捨てで、「鬼の塚原、仏の桜井、神様の見城、よろず相談の日下田、村松」といっていた。生徒が一番自由に解放される場所が夜間中学だった。

 1966年11月、行政管理庁の夜間中学早期廃止勧告が出た時、西武線沿線に家があった、塚原先生を池袋の喫茶店に呼び出して話をした。「行政管理庁のヤツラは一回も夜間中学に見学すら来ないで、タッタ一枚の紙切れで死刑宣告をする。そんなヤツラに殺されてたまるか」。先生はどう思うか塚原先生に尋ねた。「俺たち公務員だからな」が最初の返事だった。「先生、カメラを回してください。オレが声をとるから」というと「映画をつくるのか?」と返事が返ってきた。

 67年の3学期、学校が始まると、荒川九中はすでに準備態勢は出来上がっていた。塚原先生は「こんな時に授業なんかやってられるか」と16ミリのカメラで撮影が始まった。すごかったのは塚原先生の授業の穴埋めをほかの先生が自発的にやっていたことだ。


―「公務員だからなぁ」と云っていた本人がカメラを持って、撮影で学校を飛び出していく。そのすごさと行動が生まれていく、荒川九中夜間中学の雰囲気は今の夜間中学現場は学ばないといけない。


―18回全国夜間中学校研究大会で形式中学校卒の人たちの夜間中学入学を認めるよう、夜間中学生が文部省・中島章夫課長補佐に見解を明らかにするよう追及した。その時、夜間中学教員にも「文部省と生徒。先生はどちらの味方か」と追及した。


―天王寺・文の里夜間中学の存続を求めて立ち上がった近畿夜間中学校生徒会の行動を支援する夜間中学教職員の姿が外部にいる私たちには見えてこなかった。何故なのか?ここにも“失われた30年”が現れているのか。(かつて夜間中学に勤めたものの責任は大である)が、夜間中学の拘りとその歩みを受け継ぎ、追求し続けることではないのか。日本社会における夜間中学の位置・役割ではないのか。


 
 
 

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