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夜間中学その日その日 (1034)   砦通信編集委員会

  • journalistworld0
  • 5 時間前
  • 読了時間: 4分

社会が世界が見えるようになること(4)     2025.06.14


必死に名前をかくしてきてきた俺たちが夜間中学奪い返した文字とコトバでどこまで仲間と共に誇り高く生きて生けるか否かが全てだ!!

―夜間中学で学ぶ在日朝鮮人のオモニ・ハルモニが本名を奪い返し。朝鮮人として誇り高く生きて生く―

―それに比べて新聞・テレビなどで仮名を使う日本人の夜間中学生や卒業生たちが多くなった(特に関東で…)―

なぜだ?!

 

髙野:「夜間中学の灯は消えない “文字は心の空気”文盲(*ママ)追放は国の責任」朝日新聞(1970.1.11)には次のような記述がある。


「…いま髙野さんの家は全国唯一の『夜間中学相談所』になっている。入学したいといってくる人は東京に呼んで入学と就職の世話をする。“にゆうがくをことわられた”と手紙が届くと全国どこへでも助けに行く。『ぼくは119番で救急車なんですよ』」

 九州筑豊に行くべく、準備のため、大阪から東京に戻った俺たちは行けなくなってしまった。江戸川区に夜間中学の開設を求める市民運動にとりくむことになった。この記事が掲載されると、激励の手紙と共に、夜間中学に入りたいという電話がはいってきた。古部さんや小宮山さんたちが連絡してきた。そして、就職や夜間中学入学を手伝っていた。


―大阪の夜間中学生も上京して髙野さんに相談に行っていた。東京に来て、仕事も決まり、入学ができるまで生活する場所として役割を果たしたのが「私設夜間中学」ですか?


髙野:そうです。双葉夜間中学に入学した人があるとき、街で「学校はどこですか?」と尋ねられた時、とっさに知っている学校名をあげ「わせだ」ですと答えた。すると質問した人も「私も早稲田」と答え、その人は「学部は?」と聞いてきた。ほうほうの態で帰ってきて私たちに話をした。笑えない話です。最初の問いに、「夜間中学です」というべきなんです。夜間中学生までもが、学歴信仰や思想に侵されている。

「必死に名前と顔をかくして生きてきた俺たちが、夜間中学で奪い返した 文字とコトバで、どこまで仲間と共に誇り高く生きていけるか」。このことを毎日、俺自身に問うています。

―髙野さんの家に一つの骨壺がある。帰ってきたとき、その骨壺から「今日のタカノマサオは堕落してないか?」と声が出る。とおっしゃっていた。


髙野:「私設夜間中学」から夜間中学に入学、卒業して働いていたが亡くなった、仲間の骨壺です。私からどこそこに行ってくると声をかけ家を出ると、帰ってきたとき「堕落したなぁ」と声が返ってくる。オモニ・ハルモニたちが本名を奪い返し、朝鮮人として誇り高く生きていく姿から俺ら自身に言い聞かせている。


―天王寺の入学式の時、テレビカメラが入り、マスコミの取材があった。生徒がカメラ撮影を拒否していると玄関で入学者を待っている髙野さんのもとに連絡が入ったと“わらじ通信”に出てきますが。


髙野:入学式に東京から塚原先生が参加された。「恥ずかしい人や撮られたら困る人もいるだろう。しかし本当に恥ずかしいのは憲法や教育基本法を守ってこない人たちだ。君たちが勇気を出してテレビや新聞に出たら、入学したい人たちを救うことになる‥」と話していました。

―「本当に恥ずかしいのは憲法や教育基本法を守ってこない人たちだ」この塚原さんの視点はすぐに夜間中学生は理解できないかも。しかし、入学した夜間中学生は、生徒会活動に参加し、先輩の姿や、夜間中学の学びから、勇気と誇りを取り戻していく。

―そもそも自分が夜間中学を知って、入学できたのは、テレビや新聞で夜間中学があることを知ったからではないのか?そのテレビに映った夜間中学の真剣な顔や眼差しではなかったのか?と自分自身に問いかけていきます。

―先生はどうなんでしょう?夜間中学の教員であることを誇りに思っておられるんだろうか?夜間中学に転勤して昼に戻ったとき、時代遅れになっているとの意見を聞いたことがある。

―夜間中学は社会変化の最先端の課題を取り組める場所だといいたいです。夜間中学に起こった変化がしばらくして、昼の義務教育の課題として拡がっていく。時代の最先端の課題を学べる“道場”これが夜間中学ではないでしょうか。(つづく)


 
 
 

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