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夜間中学その日その日 (1083)  夜間中学資料情報室

  • 4 日前
  • 読了時間: 5分

  71回全夜中研大会記録誌 (1)        2026.03.28


 全夜中研記録誌が届いた。B5からA4版と紙型が変わり、学校数も35校から62校と増え、しかし、大会日程は従前どおりで、62校の夜間中学の交流促進を進めていくことは大変であることは重々承知しているがとりくみをお願いしたい。大会企画から準備を担当する事務局は、授業持ち時間は軽減されることなく、ご苦労いただいていることは変わりないし、任務は増えることがあっても減ることはない。

 出張も広域で、その交通費は自腹でということになっていないか心配だ。というのも、研究大会の報告者になっている方の出席がなく、紙面報告や著者とは別の方が報告する扱いが東京からの報告で何件かあった。

 1日目の夜間、10校の夜間中学で学校公開があり、161名の参加があった。

不断どおりの授業見学や夜間中学生との交流が各校実施された。1日目の大会終了後、教員や夜間中学生は学校に戻り、そのプログラムを実施し、交流のあと二日目の大会に備える。分担をしてるとはいえ、そのご苦労は大変である。

 各夜間中学、大会資料集や記録誌を基に校内研修や報告会を持たれていると思うが、是非やっていただいて普及に努めていただきたい。

 二日目午後に行われた全体会C「東大阪からの発信」「夜間中学生の主張」で

記録誌では19㌻にわたって詳細に記録いただいているが、注目したいところを特記することをお許し願いたい。

 東大阪市立の意岐部(おきべ)、布施(ふせ)2校の夜間中学が1時間を超える舞台発表があった。この準備で、東大阪の夜間中学の53年の歩みを毎日の学習に取り入れ、学習されたことがよく分かる発表であった。教員も変わり、勤務校がどんな運動の結果開設され、当時の夜間中学生がどんな取り組みをしたかも捨象する風潮を見受けし、「そんな昔のこと出来っこありません」「日本語が理解できない人を入れ込んでまで」と返事が返ってくることが予想される中、とりくんでいただいた皆さん、夜間中学生に感謝申し上げる。とりくんだ夜間中学生の考えや教員の声が次のように記述されている。

・「(セリフ)覚えるの?できるやろか」と不安をつぶやいていた。今年度卒業する夜間中学生は途中まで夜間中学に通っていることを恥ずかしいと想い、決して前に出ようとはせず、家族や友人に夜間中学生であることを隠していた。しかし共に学んだ在日の生徒や若い新渡日の生徒との関わり、夜間中学校での日々の学びの中で考えが変わっていった。練習を重ねるごとにセリフが板につき、堂々と迷うことなく顔を上げてセリフを言う姿は夜間中学の学びを体現した姿だった。

・「たくさんの人のいる中で緊張した。セリフを覚えることができるかと不安だったが(卒業を前に)最後に(役者を通して夜間中学生としての役割)を経験でき発表できてよかった」


・「東大阪の夜間中学はここですか?僕も学びたいです」このセリフを自分が云うんだと決まった日から毎日毎日下校前に15分練習し、登校してくるときも入口の校門の前でこのセリフを言ってから入ってくる。そんな夜間中学生もいたことを知ってほしい。

・「あんな大きなステージで唄を唄い、とても気持ちがよかった」

・「民族衣装を着けて堂々と舞台に上がり、自分たちの唄を唄いました・唄いながら目が赤くなりました」

・大会に向けて一生懸命に家で練習した。夜間中学校がいかに自分たちにとって大切な場所であるかを伝えたいと思いました」

・全国大会に参加するのは2回目ですが,前回は観客としての参加だった。今回はまるで自分が主人公になったようで、言葉には言い表せないほど感動しました」

・「この大会に参加したことで私の日本語で話す力が鍛えられただけではなく、夜間中学の歴史を学ぶことができました。夜間中学校の存在に心から感謝し、これからも一生懸命勉強していこうと決意しました」

 

 髙野雅夫さんについて記述した夜間中学生もあった。

・「戦争時にたくさんの人が学校に行ってなかった。終戦後髙野雅夫さんが大阪に夜間中学をつくったおかげで、夜間中学校でいろいろな国の生徒が日本語や文化を学び、みんな頑張っています」

・「発表するクラスメイトは無駄に苦労はしていません。会場全体から歓声と拍手をもらいました。良かった、みんなお疲れさま!私は一番感動しました。髙野雅夫さんは5歳で親を亡くされた。あのあわただしい時代、親の保護なく、その孤独と空腹に耐えて、なおいじめられる状況で、勇敢に生きてこられた。信じられません。これは本当にすごいです。今回の大会を通じて髙野さんについて、知らないことをたくさん知ることができました。私は本当に感動しました。一人ひとりの人生は違います。誰が一番偉いのでしょうか?しかし彼はつくりました。現在、全国に62校の夜間中学があります。私も含めて、そこに生徒は何人いるのでしょう?私は彼に感謝します。髙野雅夫さんありがとうございます。お疲れ様でした」

 

(教員の意図や想いをはるかに)凌駕するおとなの夜間中学生の記述に夜間中学の学びのヒントが示されているのではないだろうか。東大阪の元夜間中学教員が自費出版で東大阪の夜間中学の歩みも発行していただいた。

 夜間中学生が主人公となった「東大阪の発信」の大会記録と共に映像記録があればと感じました。夜間中学生のリレートークは産経新聞がいち早く取り上げ、「学校に行けなかった生徒たち『夜間中学で変わった』思いの丈切々と」(2025.12.12)と大きく報道があった。(つづく)

 

 
 
 

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