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夜間中学その日その日 (461)     蟻通信編集委員会 Journalist Worldジャーナリスト ワールド

  • アリ通信編集委員会
  • 2016年8月16日
  • 読了時間: 4分

大阪府教育担当者と語る会

近畿夜間中学校生徒会連合会が夜間中学の諸課題について大阪府の教育担当者と話し合う会が2016年7月3日、開かれた。新装なった守口夜間中学が会場だ。大阪府内11校の夜間中学生だけでなく、奈良県、兵庫県の夜間中学生も参加した。夜間中学生が夜間中学で学ぶ想いを語り、さまざまな夜間中学の課題を聞くことができる絶好の機会で、行政担当者であればありがたい機会であると考えるのだがどうもそうではないようだ。参加した担当者で「いつも同じ回答で心苦しい」と語っている人があったが、夜間中学生の主張に道理があるなら、どのようにすれば道が開けるかを考え、知恵を巡らせば、方法は生まれてくると考えるのだが、今回も「いつも同じ回答で・・」という担当者があった。

夜間中学生は府がおこなっている夜間中学広報活動、就学援助の適用年数、補食給食がない状態で健康に及ぼす影響、安心して学ぶことができる夜間中学へ大阪府としてとりくむこと、夜間中学の再編整備がすすむことの懸念に対し、大阪府の考えは?・・について意見を述べ、府の考えを質した。

担当者は「お話しいただいたことを持ち返って」「設置市の夜間中学担当者との会議があるのでお伝えします」「毎回同じ返事で心苦しい」と腰が引けているのは残念である。

義務教育として学ぶ昼の子どもたちには適応され、夜間中学生はその対象にはなっていない例がある。一例をあげると、昼の子どもたちの就学援助制度には国の負担を行っているが夜間中学にはそれがない。

それについて質すと、担当者はいつも夜間中学は法律に書かれていないからだと答えてきた。2008年には、夜間中学は義務教育なんだから、国と設置市が負担すべきものとして、橋下知事(当時)は夜間中学開設間もない1972年以来、続けてきた府の負担廃止を強行した。

この日、夜間中学生は府が創設した夜間中学の就学援助制度について、天王寺夜間中学を訪問した黒田知事と夜間中学生のやり取りを報ずる新聞記事を示して担当者の考えを質した。

「いっしょに入学した多くの仲間が脱落していった学校へ行くと残業ができなくなるのです。生活のため、脱落する人のないよう、奨学金をだしてくれませんか」「近くに夜間中学がないため、かなり遠くから通う生徒も多い。交通費をだしてくれたら」切実な訴えが続出した。約30分。じっと耳を傾け、熱心にメモをとっていた黒田さん。最後に「いちいちごもっともな意見。でも一挙に解決ができないので、少しでも解決するようがんばります」と約束。生徒たちに“宿題”を課せられて帰っていった」(1971.06.22 朝日新聞)。

このように答えたが黒田知事は府の負担分を直ちに予算化した。これを受け1972年7月10日、大阪市は夜間中学の就学援助要綱を作成、夜間中学の就学援助制度が確立した。他の設置市も同様に要綱を作成し、就学援助を開始した。これが歴史的事実である。

府の担当者は夜間中学生の願いや想いを受け止めて「知恵を絞っていく」というのであれば、「夜間中学設置市の担当者会議を開くので、話された内容を市の担当者に伝えます」と紋切の回答は改めるべきでないだろうか。

府の担当者がもちかえった課題をどのように伝え、どのようになっているのかを夜間中学生に伝えるべきではないだろうか。

一例をあげよう。府外に住み、府内在勤者の夜間中学入学について、前回の話し合う会で担当者は次のように話していた。

「他府県から府内夜間中学入学について、『2年前まで入学は難しいといってきたが、今年度、設置市の教育委員会と4回話し合った。来年度からの在勤の人たちの入学要件について話し合っている』と答え、前向きに検討している印象であった。

国が「少なくとも一県一校の夜間中学を」と打ち出してきた時でもある、府内在住、在勤とは関係なく、府県の垣根を越え、通学に利便性が良い夜間中学の入学を考えるべきではないだろうか。そのためには、国や都道府県が市町村立の夜間中学に入学できるように、国・都道府県がそれなりの費用負担を行い、設置市以外の人たちも入学できるように制度を創設すべき時ではないか。そして入学を認めるようにすべきではないかと夜間中学生は意見を述べていた。

今回は「実際、学ぶなかでどんな課題があるのか問題点を出し合っている」であった。2名の入学はまだ実現していないという。時間稼ぎをしていると受け取ってしまう回答であった。

府の担当者は今回持ち帰った内容について、どのように伝え、どのような取り扱いになっているかを夜間中学生に伝え、次回の話し合いに臨むべきだ。猛省を促したい。

話し合いに先立って、5月の新入生歓迎会で提起があった、熊本地震で学びの場を奪われた被災地の支援をしようと連合生徒会でとりくんだ募金活動で39万2623円が集約でき、被災地に届けると報告があった。

 
 
 
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