夜間中学その日その日 (509) Journalist World ジャーナリスト・ワールド
- アリ通信編集委員会
- 2017年9月13日
- 読了時間: 2分
リバティー大阪 72回特別展「夜間中学生展」
目前に迫ってきた。会期は2017.10.18(水)から2017.12.16(土)。毎日開館ではない。水・木・金・土の週4日の開館である。日・月・火の3日そして第4金曜は閉館となっている。開館時間も通常10:00~16:00、土曜13:00~17:00である。ご注意いただきたい。とにかく多くの方々に見ていただき、夜間中学生のメッセージを届けたい。

主催は大阪人権博物館と자립(自立)夜間中学生歴史砦(かん)となった。このアリ通信を発行している자립夜間中学生歴史砦は縁の下の力持ちで協力したいという想いであるが、経過の中で主催者として名を連ねることとなった。
この特別展は「夜間中学」展ではなく「夜間中学生」展として開催される。それは夜間中学の主役は学習者・夜間中学生と考えるからである。1966年、夜間中学早期廃止勧告にたいし、夜間中学開設運動に取り組んだのは夜間中学卒業生である。そして開設させた夜間中学で学んだ学習者は獲得した文字やコトバで「学ぶ」ことの意味、自分史を綴り、社会の矛盾を見抜き、世界にいる10億人の学ぶことのできていない仲間に届ける活動を行っている。
夜間中学がながく歩んできた歴史をふりかえり、夜間中学が果たしてきた役割と明日への課題について考える機会になればと考える。

近畿の公立・自主の夜間中学から寄せられた多くの夜間中学生の共同作品、資料から限られたスペースにどの作品を展示するか本当に難しい。来館者の立場から、見やすい、わかりやすい展示についても心がけねばならない。一枚の写真が映し出す夜間中学生(なかには、お亡くなりになった方もある)の口元が語りかけているコトバを届けることができるだろうか?
そして、これから開設する夜間中学の学習者、教職員そして教育行政担当者、修学旅行で訪れた子どもたちに、夜間中学生の想いを受け止めていただければと考えている。
大阪人権博物館にお越し下さい。では、特別展示室でお目にかかりましょう。