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「伝説のコレクター 池長孟の蒐集家魂」刊行 Journalist World ジャーナリスト・ワールド

  • 大山勝男
  • 2017年12月4日
  • 読了時間: 2分

ノンフクションライターの大山さん、「伝説のコレクター 池長孟の蒐集家魂」刊行

芸術と文化を愛した伝説のコレクター、波瀾万丈の生涯を描く

 ノンフクションライターの大山勝男さん(63)=神戸市在住=が単行本「伝説のコレクター 池長孟の蒐集家魂 ―身上潰して社会に還元―」を刊行した。歴史教科書でも知られる聖フランシスコ・ザヴィエル像など多くの南蛮画を蒐集し、戦災の中を守り通した神戸の大富豪、池長孟の芸術と文化を愛した波瀾万丈の生涯をたどった評伝だ。

 大山さんは1953年12月、神戸生まれ。「あるシマンチュウの肖像」「愛しのきょら島―悲劇の北緯29度線―」「反骨の棋譜 坂田三吉伝」「『大大阪』時代を築いた男 評伝・関一(第7代目大阪市長)」などの著書がある。

 作品は大阪府茨木市の隠れキリスタンの里で『聖フランシスコ・ザヴィエル像との運命的な出会いから作品の蒐集を描いた第1章「『聖フランシスコ・ザヴィエル像』の発見と数奇な運命」から「大富豪、池長孟の誕生」「植物学の権威、牧野富太郎を援助」「南蛮美術、波瀾万丈のはじまり」「芸術と文化と愛」「昇華する南蛮美術蒐集」「戦後の清貧と蒐集家魂」の7章の構成。

 池長には「持てる者は社会に還元すべし」との社会観、人生観があり、「名画をみても感動できない人は、精神が薄っぺらな証拠で、そんな人は尊敬できない」と自らは「身上(しんしょう)つぶして南蛮狂い」と自嘲するほど精力的に南蛮画を蒐集した。戦中には神戸大空襲から多くの美術品を戦禍から守り、愛してやまない神戸の地に南蛮美術という〝文化の宝〟を残した。

 また、池長は南蛮美術の蒐集と同時に自らも戯曲作品を創作し文豪谷崎潤一郎との交流、世界的な植物学者、牧野富太郎への経済的な支援、映画評論家、淀川長治の姉とのラブロマンスなどのエピソードも紹介し人間味豊かな伝説のコレクターとして描いている。

 池長と親交のあった阪急電鉄の創業者、小林一三(いちぞう)は池長が亡くなったとき、「生涯をかけて苦楽を共にしたコレクションが世間の絶賛を博し、池長の名を冠して大切に保存され…池長さんこそはホントの幸せ者というべきだろうと、私は信じている」と哀悼の言葉を寄せている。

アテネ出版社、四六判、192ページ、定価1512円(税込み)。

p説

「伝説のコレクター 池長孟の蒐集家魂 ―身上潰して社会に還元―」

 
 
 
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