龍谷大学6月23日24日 「カルチャラル・タイフーン」
- 北口学
- 2018年6月2日
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龍谷大学 「カルチャラル・タイフーン」 とても楽しみな内容です。 [メインシンポジウム] 情動化する社会の政治・経済・文化――グローバル資本主義に未来はあるか? Politics, Economy, and Culture in Society of Affect :Is There Any Future for Global Capitalism? [シンポジウム1] 東アジアにおけるジェントリフィケーション――資本主義・土地開発・暴力 [シンポジウム2] 東京オリンピック 2020 を再考する:批判的オリンピック研究に向けて

Cultural Typhoon 2018 in Ryukoku, Kyoto グローバル資本主義に未来はあるか? Is There Any Future for Global Capitalism? 龍谷大学 大宮キャンパス 2018 年 6 月 23 日(土)10 時 00 分~ 19 時 00 分 2018 年 6 月 24 日(日)10 時 00 分~ 18 時 45 分 Ryukoku University, Omiya Campus 23rd June (Sat.) 10 : 00~19 : 00 24th June (Sun.) 10 : 00~18 : 45 主催/カルチュラル・タイフーン 2018 大会委員会 共催/龍谷大学国際社会文化研究所 主催者あいさつ 2018 インターナショナル・カルチュラル・タイフーン in Ryukoku, Kyoto の開催によせて この度は 2018 インターナショナル・カルチュラル・タイフーンにようこそおこしください ました。 2003 年の第 1 回カルチュラル・タイフーンが早稲田大学で開催されて以来、今年で 16 年が 経ちます。イラク戦争が開始され、新自由主義政策が猛威を振るいはじめた当時から、世界情 勢のみならず、私たちを取り巻く文化・社会・経済・政治状況は大きく変わってきました。そ れらの情勢の変化は、カルチュラル・スタディーズをはじめとする人文・社会科学の研究にも 大きな変革を迫っています。 政治情勢についていえば、アメリカや日本にかぎらず多くの先進諸国でポピュリズムが猛威 を振るうようになり、排外的・差別的な風潮が蔓延するばかりか、戦前の軍国主義と全体主義 への回帰を求める傾向が高まっています。他方で経済情勢についていえば、新自由主義的グロー バリゼーションと金融資本主義化の流れは止まるところを知らず、国家どころか家族や個人さ えも底なしの債務の泥沼に飲み込まれつつあります。社会情勢についていえば、首都と地方の 文化・経済の格差がますます激しくなっているだけでなく、首都と地方の内部においてさえ、ジェ ントリフィケーションやコンパクトシティ化の進行によって、人々のあいだに文化・経済・社 会的資源をめぐる不平等が拡大しています。さらに大学や学会をはじめとする機関の研究者た ちも、上記の流れに飲み込まれ、権力への批判的視点を捨てて「御用学者」になることを強い られています。 他方では、こうした流れに抗して、新たな社会・政治・経済のあり方、そして新たな学門の あり方を求める動きが世界的に強まっていることも確かです。しかし、現在の変化が政治・経済・ 社会だけでなく、それらを支えている文化と個人精神を飲み込む運動であることも、それが合 理的な説得や制度的な変革がもはや通用しない強力な情動に支えられていることも確かです。 そして、そのような問題こそは現代社会の文化と政治の問題に正面から向き合ってきたカルチュ ラル・スタディーズが取り組まなければならない課題であることは明らかです。私たち実行委 員が 2018 年のテーマを以下のように設定した理由も、そこにあります。 情動化する社会の政治・経済・文化――――グローバル資本主義に未来はあるか? 2018 年 6 月 23 日 開催実行委員会代表 村澤真保呂(龍谷大学)