夜間中学その日その日 （602）

『生きる 闘う 学ぶ―関西夜間中学運動50年』編集委員会

　『生きる 闘う 学ぶ―関西夜間中学運動50年』（解放出版社）が完成した。2019年３月９日、おこなう、完成報告会のレジュメを作成している時、電話の呼び出し音が鳴った。「今日の毎日新聞夕刊１面トップに本が載っていますヨ」との声が聞こえてきた。

　見出しは　学び、取りもどした人生／関西夜間中学運動50年史 本に／苦難 喜び60人手記／社会の縮図 変化の先頭

　夜間中学卒業生　文在良さんの笑顔の写真。文さんが指差す方向の反対には「改憲理由に新たな珍説」が見出しの安倍晋三の小さな写真だ。

　『生きる 闘う 学ぶ―関西夜間中学運動50年―大阪・天王寺開設の衝撃から』が出帆する。髙野雅夫を先頭に462人の夜間中学生が全国行脚に船出する。そんな意図を持った本のカラー写真の配置の記事だと受け取った。

　縦3.5ｍ×横10.8ｍの夜間中学生の共同作品が表紙のカバーを飾っている。

多くの人たちに読まれ、大きな議論が展開されることを望みたい。「官制」ではない「市民」の夜間中学として大きな力を発揮する事を願っている。