夜間中学その日その日 (1102) 夜間中学資料情報室
髙野雅夫夜間中学資料室 第1回講演会(その5) 2026.7.17
萬稀さんの問いかけに61名の出席者から応答があった。筆者の学生時代を想い返しても、問いかけにこのように応答ができただろうか。とったメモをもとに、組み立てを考え、鉛筆と消しゴムをもって、書いては消しを繰り返しながら書くことが多かった。パワーポイントで投影される画面をスマホのカメラで写し、それを参照しながらキーボードを叩いてレポートを仕上げられたと想像する。あの時の萬稀さん、髙野さんとの出会いが生き方に大きな影響を受ける出会いであったと語る人たちが生まれてるかも、応答を紹介する。

・今日の1時間半の講義は今後の活動を考えていく上でとても重要な時間となりました。
・「나」という「私」を表す字を初めて習って、自分が人間になれたんだ実感する所です。
・髙野雅夫さんの歩みからは、かつて知識人が命を落とした「Killing field(殺戮の場)」に対し、夜間中学などの学びの場を「Living field → Learningの場」へと変え、文字を「武器」として、また「自分にとって大切なこと」として獲得していくプロセスが浮き彫りになります。
・カンボジアで文字を学んだことを、文字の花が咲くと表現するのが素敵で、これからもこの言葉を刻みたいと思いました。
・特に印象に残ったのは、子どもの親に対する医療サービスをしている点である。誰もが教育を受けることができる環境づくりを整えている。私たちは、当たり前であっても世界を見れば恵まれている側であることを改めて痛感した。文解教育が見据える未来に納得し、自らの行動を律する省みるきっかけになった。
・髙野雅夫さんの劣等感や失敗もプラスに考えて進んでいく肥やしの思想が素敵で、私も取り入れたいと思いました。萬稀さんが仰っていた「教えながら自分もずっと学び続けている」という言葉が特に印象に残っていて、私自身も人に教えられるくらい学んだらそこで終わり、ではなく、常に自分の成長にも目を向けてこれからも学び続けていきたいと思います。
・髙野雅夫さんが教育格差の解消に尽力されたことから、一人ひとりが社会の課題に関心を持ち行動することの重要性を感じた。今後は教育を当たり前のものと考えず、多くの人が学べる環境づくりについて考えていきたい。
・I AKO You が君に教え学ぶという意味に訳されると言うことに驚き感動しました。教えると学ぶがイコール関係であることはよく言われているがそれがAKOという言葉で表すことができることがいいなと思いました。 高野先生の文字と言葉は武器になるという言葉も感動しました。感じたこと言いたいことを正確に語ることは当たり前だと思っていたけどそうではないんだなと改めて思いました。 今の環境を大切に毎日学びに励もうと思いました。
・今回の講演で、教育の平等は誰もが同じスタートラインに立つために不可欠なことだと改めて認識した。しかし、学校の授業を等しくするだけでは、家庭の経済力や環境に起因する「見えない格差」は解消できません。本当の平等を達成するには、単なる一律の提供ではなく、困難な環境にある子どもへ手厚い支援を行う「公正さ」の視点が必要だと考えます。実際、マン・フィさんがカンボジアで貧困層の人々に文字を教えており、感銘を受けました。「社会の平等は、教育の平等から」という言葉を綺麗事とせず、社会全体の歪みを正す出発点として問い続けることが重要だと感じます。
・夜間中学は勉強だけでなく、人とのつながりや自信を取り戻す場にもなっていると感じました。教育の大切さを改めて考えるきっかけになりました。
・字が書けない夜間中学の学生が韓国語で「私」という字が書けた時に自分である印として感動したというエピソードを聞き、字の大切さや字の存在意義というものを学んだ。また、私の質問の答えで「AKO」という言葉と初めて出会い、学生に教えるだけではなく、私自身が学ぶという姿勢を教師目指す身として学んだ。私自身も教師になる上で、常に向上心を持ち、学び続ける姿勢を貫きたいと思った。また、教師がいるから生徒がいる。生徒がいるから教師がいるという教師としての生徒への愛というのも教育の環境を整えるという意味として大切であると思った。
・髙野雅夫さんの活動から、一人の行動が社会を変える力を持つことを知り、教育の機会を保障することの重要性について改めて考えさせられた。
・文字を読み書きできることがただ能力として身につくだけでなく、社会の中に自分という存在を確立できることだと知り、目から鱗でした。私たちがこうして文字で自分を表現できていることに感謝して、これが世界中で当たり前になるように、自分にできることを積み重ねていきたいと思いました。
・「文解教育」という概念だ。単に文字を読み書きできるようにするだけでなく、その背景にある社会的・歴史的な不平等と向き合うことが重要だという視点は、教育の本質を問い直すものだと感じた。
髙野雅夫―萬稀―文解教育―夜間中学―学ぶこと―生きること―闘うこと―
これらを貫く自らの生き方を追求していただきたい。髙野雅夫―萬稀さんはそのことを言われているのではないだろうか。






















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