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夜間中学その日その日 (1110)  夜間中学資料情報室

9月1日
読了時間: 4分

    第45回夜間中学増設運動全国交流集会     2026.09.01


 コラッセふくしま(福島市)で8/22∼23の日程で 第45回夜間中学増設運動全国交流集会が開催された。全国から自主夜間中学に学ぶ学習者(17)、スタッフ(77)、公立夜間中学(5)の教員あわせて100名を超える参加があった。各組織(36)の活動報告が事前に配信され、各組織のおよその状況、課題を把握して参加することができた。

 参加者の所属クループの欄があって「福島と被災を考える会」から7名の参加があった。2011年3月11日の東日本大震災の長周期振動を大阪でも経験したが、今回8/23の深夜、関東を震源とする長周期振動の地震を福島で経験した。会場に向かう駅前に設置された、モニタリングポストの放射線量は0.099~0.112~0.113μsv/hを示していた。

 2011年1月発足した福島駅前自主夜間中学も震災のボランティア活動で十分なスタートが切れなかった。2025年10月、活動を開始した山形県米沢・置賜(おきたま)自主夜間中学も2012年8月避難児童の「寺子屋」の活動が源流だ。

 

41回岡山集会でマイクを持つ髙野雅夫さん
41回岡山集会でマイクを持つ髙野雅夫さん

 集会は髙野雅夫さん、三階(厚木えんぴつの会)さんの黙祷から始まった。全国交流集会に集うスタッフ、学習者、関係者でお亡くなりになった仲間の皆さんも併せて黙とうを行った。

 プログラムは福島駅前自主夜間中学のスタッフ・前川喜平さんの講演から始まった。夜間中学に関係する文教政策の経緯に加え、前川さんの考えを聞くことができた。髙野雅夫さんとの出会いについても詳しく触れ「口を利いてくれなかった。大阪人権博物館でお会いし、1度となく、2.3.4度も」と触れられた。筆者は人権博物館でその場面に居合わせ、そのあと、夜間中学生特別展の展示を前川さんたちに説明することになった。その時の二人の表情は、そうなることを二人とも予想されていたと受け止めている。

 しかし、交流集会の参加者に誤解されてはと思い、私は発言の中で、あの場面で髙野さんが言葉を交わすことは「髙野雅夫が髙野雅夫でなくなる」という想いを髙野さんは持っていたと考え、「(髙野さんは)官ではなく民だ」といった。それを裏付ける髙野さんの言葉が「さわやかに野垂れ死にたい」ではないか。

 集会は全国から参加された29の団体から、1年間のとりくみと成果と課題の報告があった。二日目は一日目の報告を受け、「夜間中学の学び」について意見交換を行った。

「『教える』ではなく『共に学ぶ』」「一緒にやろう」「(学習者の)背景を知る事を大切に」「武器になる文字とコトバ」とは何を言っているか。「生徒が主役」『夜間中学の主役は夜間中学生、生命線をにぎっているのは教師』の意味」などが語られた。筆者は各組織で持っている「学びの実践」をまとめ、実践報告集を公にする提案をした。

 筆者は1987年、第6回交流集会から参加している。公立夜間中学の教員の時だ。初期のころ、ある参加者から、あなたは夜間中学に勤め、給料をもらって、夜間中学に関わっている。そしてこの集会に参加いただいている。私たちは全くのボランティアで自主夜間中学のとりくみにかかわっている。夜間中学のことは公立だけではない、私たち自主夜間中学もだ。そして公立夜間中学のこの実態をあなたは知っておられますか?と質問があった。

 厳しいご指摘であった。その実態というのは、やっと入学できた夜間中学で学ぶ意欲を削いでしまう公立夜間中学教師の対応があり、改善されるどころか、出席の悪さに原因があると言われ、一向に改めてもらえず、自主夜間中学に通ってきている学習者があるという指摘であった。

 このことは今もある。多様化学校と公立夜間中学が併存してある夜間中学で、夜間中学生の出席状況をグラフにして張り出している学校がある。そして多様化学校のほうに力点が移ってきている現場があるとの指摘だ。

 夜間中学生の実態にあわせて、制度を変えていくのではなく、制度に夜間中学生をあわさせる。あわない夜間中学生は結果的に排除しているとの報告もあった。一方、それとは対極の、公立夜間中学と自主夜間中学の協力体制ができ、公立・自主がお互いにその良さを学び合える実践をされている報告もあった。

 夜間中学の勤務経験をできるだけ多くの教員にとの考えから、夜間中学の勤務年限が2年と決められ、教員が入れ替わっていく報告があった。その制度の持つマイナス部分の報告があった。

 夜間中学増設運動全国交流集会の運営体制改善の提案があり、全国各地から構成する運営体制が承認された。

 閉会後、自由討議の場が設けられ、20人ほどが語り合う場が設けられた。

二日間、寝食を共にし、語りあい、学び合って別れていく集会の良さを最大限に生かし、363日の実践をまた持ち寄り学び合っていく集会であってほしい。

とりとめのない私見を書きました。主催者から集会報告をML(メーリングリスト)で配信お願いいたします。

 開催地をお引き受けいただいた福島の皆様の心のこもった集会準備と運営、ありがとうございました。

 
 
 

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