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夜間中学その日その日 (744)  夜間中学資料情報室

                                         2021年2月22日

 一人の夜間中学生から手紙が届いた。「夜間中学その日その日」も読んでおられるとのこと、いま夜間中学で学んでいる夜間中学生ができることがあるはずだ、何ができるか、を自らに問い、活動いただいている。昨年2月と11月、高知で行われた夜間中学の集会に参加、その感想を高知新聞声の欄に「世界一の夜間中学校」を投書、掲載された(2020.03.08高知新聞)。11月の学習会で出会いのあった徳島県立しらさぎ中学の担当者に連絡を取り、徳島訪問となった。



 記事掲載が遅くなりました。夜間中学を巡る状況は刻々と変化している。(編集部)


 夜間中学生が今できること

                      門脇勝(東大阪市立意岐部中学校夜間学級生徒)

 2020年12月7日、徳島県に行ってきました。というのは、11月21日、「高知県に『夜間中学』をつくる会」(つくる会)の学習会に参加したとき、徳島の夜間中学開校の準備をされている、藪内純一郎先生も徳島から学習会に参加されていました。一度徳島にも行って、夜間中学生の想いを話しておきたいと考え、訪問することを決め、藪内先生と連絡を取りました。そのことを高知のつくる会の細川先生に報告すると、細川先生も、一度徳島に行きたいと考えていたとのことで、12月7日、徳島県立しらさぎ中学校を訪問しました。

しらさぎ中学校(夜間中学校)開校に向けてのお話を県教育委員会の藪内先生(しらさぎ中学校教頭・予定)にお聴きしました。

 生徒が「分からないことは分からない」、「知らないことは知らない」と言える、ありのままの自分で学べる学校にとのお話でした。

 開校が決まって、最初に県内の中学校の3年生担任に、「夜間中学は必要かどうか」のアンケートを取られたそうです。すると「必要だ」の回答が概ね多数だったそうです、(私見です、これで夜間中学校開校が県内中学校で周知されたと同時に夜間中学が真剣に考えられたのではと考えました)。

また生徒募集ではコロナ禍でも、あちこちの地域での説明会を開催され、各地域の民生委員の方にも声掛けされ、(最大限人権には配慮して)漏れなく情報が伝わる様に配慮されたとの事です。

私が一番危惧した、外国の生徒の言葉の問題も、民間の通訳協会?が、毎日ではないが定期的に来て頂ける事になっていました。

 髙野雅夫さんが常々言っておられる、「夜間中学での主役は生徒」、そのままに実に丁寧に極め細かく準備され、開校後は直ぐにでも、生徒と話合い、生徒会を立ち上げたいと話されました。

ホームページには1月14日から面接が始まった様子です。コロナ禍、暗いニースばかりですが、私の中では昨年来の明日に向け、希望が持てる一番明るい出来事です。

 これから出来る夜間中学校、ちょっとためらっている、全国の自治体、教育委員会の皆さま是非とも、徳島県立しらさぎ中学校を規範にして頂きたいです。

                            (2021.01.18)

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