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夜間中学その日その日 (793)   砦通信編集委員会

  • journalistworld0
  • 2021年11月28日
  • 読了時間: 3分

「文の里ではダメだという理由があるのか?はっきり言ってください!」

                                      2021.11.29

 2021年11月25日、夕方5時過ぎ、夜間中学生が登校してきた。夜間中学卒業者の会が発行した「声明/大阪市立夜間中学2校の廃校計画に強く反対します」を「ともに、頑張りましょう」と声を掛け、夜間中学生に配った。自転車を押してスロープをあがり、金城実先生の指導を受けながら、文の里夜間中学の先輩たちがつくった共同作品「オモニの像」の横を通り、駐輪場に自転車をおいて校舎に入っていく夜間中学生。



 受付の先生が、体温を測り名前を記入している。どの顔も緊張した表情。この日は大阪市教育委員会の先生たちが、夜間中学生に廃校の計画を説明する日である。

 校門のところで激励に訪れた髙野さんや市民あわせて9人に、「髙野さん、寒いのにきていただいたんですか、ありがとうございます」「連合会長さん今日もありがとうございます」と声を掛け、校舎に入っていく夜間中学生。そのうち、冷たい雨が降ってきた。 傘が届けられた。

 大阪市教育委員会の先生が、職員室で先生たちと話し中のようだ。

 この日は1名の夜間中学生が出席できなかった。統廃合のニュースを聞いて、どうなるのか心配になり、体の調子をこわし、この日も欠席だとのこと。

 5時半、この日出席した夜間中学生は全員教室に入った。

 大阪市教育委員会の担当者は文の里と天王寺の夜間中学を統合して、日東小学校に不登校の子どもたちの学校をつくり、そこに夜間中学生が通える学校をつくる計画を持っている。それについて生徒のみなさんの意見をお話しいただきたいと来校の理由を話した。

 参加した夜間中学生は全員、意見を言った。十分に話せない生徒は、理解できる生徒が通訳して、想いを伝えた。

「移さなければならない理由は?」「なんで文の里になるのか」「なんで廃校にするのか」「文の里ではダメだという理由があるのか」「私たちはこの学校が通いやすい、ここで卒業するんだ」・・・。

教育委員会は説明の中で、新しいところにいけば教員が増え、行き届いた教育ができると答えた。

「新しいところでは生徒が増えると確信が持てるのか」「思います、思いますでは信用できない」「(文の里で)昼の生徒か増えたから、どうして夜間がでていかないといけないのか」「その学校は新たに建てるのか、校舎を改築するのか。そうするのにどんだけお金がかかるのか?」「その費用で文の里に校舎を建てたらどうなんだ」

「不登校の子どもたちと、夜間中学生が交流することはよいことだとおっしゃるんだったら、そこに行かなくても今の文の里でもできる。理由にならない」

「決まったわけではない、みなさんの意見を聞かしていただいて、もちかえって考えたい。自転車できているひとは?歩いてきている人は?」 と尋ねてきた。

「そんなことも調べずに、計画を立てているのか」と思った。

「わからないことがあれば、校長先生を通していってきてください、いつでも説明にきます。今日の意見を聞いて、(教育委員会も)考えなといけないことも分かった」と話していた。

 7時過ぎ、時間がきたので終わったが、納得できる話しはひとつもなかった。

教育委員会の説明を聞いた内容を、文の里、天王寺の生徒会役員の人と話して、連合生徒会としてまとめ、ニュースを発行して、生徒会の仲間に知らしていきたい。文の里や天王寺の夜間中学は絶対守っていく、決意を新たにしたと連合会長は話した。

 明日は天王寺夜間中学。卒業生も駆けつける。

 
 
 

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