夜間中学その日その日 (951) 砦通信編集委員会
- journalistworld0
- 2024年2月14日
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おおさか人権フェスタ 2024.02.14
大阪弁護士会主催の「おおさか人権フェスタ」が2024.2.10、大阪弁護士会館で開催された。近畿夜間中学校生徒会連合会は「人権いろいろブース」に出展した。ブースでは大阪市内の夜間中学生が作成したカラフルな生徒募集ポスターを掲示、生徒募集案内や大阪市会へ提出した陳情書などの資料を参加者に配布、今はなくてはならない「夜間中学」の存在を、天王寺夜間中学校や文の里夜間中学校の存続を参加者に訴えた。参加者から「おじいさんが文の里夜間中学校に通っていたんです」「私も夜間中学校に行きたいんです。どうすればよいですか」と質問があった。

会場内の「人権ひろば」では、各グループからのアピールタイムが設定され、近畿夜間中学校生徒会連合会からは門脇会長(意岐部夜間中学)、金沢副会長(天王寺夜間中学)が訴えた。5分間という限られた時間の中、「この学校でしか学べないという生徒がいる。夜間中学校を絶対につぶしてはいけないい!」「学ぶことは権利だ。基本的人権だ!」との力強いアピールが会場に響いた。紹介する。
こんにちは。80才になる夜間中学生です。みなさん、こういう場をいただいて非常にありがたく思っております。ありがとうございます。
第1点目に、夜間中学を知ってください。夜間中学があるということを、まず知ってください。2点目、今 大阪市が天王寺、文の里両夜間中学校をつぶそうとしてます。つぶそうと言ったら、ちょっと語弊があるかもわかりませんけど、統廃合という名において2つの学校をつぶそうとしています。
ここにしか行けない夜間中学の生徒がいます。昼間働いたり、夜 お子さんの面倒見たり。私の隣におりますこの方は、天王寺夜間中学校生徒会長。夫の介護をしもって、学校に通っておられます。文の里やったら、文の里にしか行けない生徒さんが、おられます。天王寺は、天王寺しかいけない生徒が数多くいます。でも、大阪市教育委員会に「そこに行けない生徒はどうするんや」というふうに聞いたら「行ってもらいます」、これだけです答えは。他は何も答えません。ですから、みなさん、そういうことも、学ぶことは人権なんや、基本的人権なんや、ということをこの場で言わしていただきます。そして、そういう生徒のない、ちゃんと学校に通える、通えることは、学ぶことは権利なんやということをお伝えしたい。
次にその夜間中学、現実に困っておられます夜間中学の生徒さん、この声をじかに聞いていただきたいと思います。よろしくお願いします。ありがとうございます。 (門脇勝)
こんにちは。私は今問題になっている、廃校問題の当事者、天王寺夜間中学校の生徒会長です。一番歳をとっているからです。そして、一番学校を私は守りたいです。私は韓国からお嫁に来ました。日本に来て41年ぶりに学校に足を入れました。4年が過ぎたら廃校にして学校なくすと。41年目に学校に入って、46年目に学校を失うことになります。誰が決めたんでしょうか。この法律は。私は、親からも韓国でも日本でも70何才生きてる間に「正しくない道は行くな。正しいと思ったら、その道をまっすぐ行きなさい」そのように学びました。
私は絶対何があっても天王寺夜間中学校を取られません。命をかけて、わが母校・天王寺を守ります。みなさんも力をかしてください。ここに多くの戦友が来ています。同窓会や、私らここに来るのに力を出すように、いっぱいの戦友が集まっています。私は絶対にわが母校を取られたくないです。どうぞ、私一人ではできないので、社会が、私らを教えてる先生方が、すべての方の力がいります。応援がいります。助けてください。よろしくお願いします。 (金沢仁美)
最後の最後まで廃校を阻止するまで頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。ありがとうございました。 (門脇勝)
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