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夜間中学その日その日 (971)    砦通信編集委員会

  2024年近畿夜間中学校生徒会連合会総会・新入生歓迎会   2024.05.28


 降り始めた雨で、新緑の畝傍山の緑が目に優しい。背後の葛城山系は刷毛で掃いたように霧がかかっている。2024年5月19日、会場の奈良県社会福祉総合センターは近畿各地から参加した夜間中学生で階段席は満席だ。舞台下の平面は全く椅子がない。どうしてか?もったいない。その意味は後半の新入生歓迎会で理解することになる。




 前半の生徒会総会では活動報告、会計報告の後、三期務め今回生徒会長を退任する門脇さんは泉佐野市立佐野夜間中学と大阪市立心和夜間中学の新しい仲間の参加を紹介した。「大阪市には云いたいことが山ほどある。腹は煮えくりかえるが、今日の席ではこれ以上は云わない。夜間中学は、夜間中学生が自信を持って尊厳を主張していく場所だ」と挨拶を行った。

 新役員の紹介の後、新会長の上田さんは「高い山にも、力を合わせ、新しい道をつくっていく。学校は私たち生徒のもの。入学して良かった、勉強して良かった。温もりのある夜間中学にしていこうと団結を訴え」就任の挨拶を行った。

「夜間中学生の団結と要望を行政に訴えていく。天王寺教室で学ぶ仲間の支援など6点の活動方針と予算案に基づいて、7人が意見発表を行なった。「大阪市教育委員会は私たち生徒の反対を押し切り、自分たちの夜間中学をつくると決めたのだから、それを示す責任がある」「心和夜間中学には生徒会役員会がまだない」「入学のため、近くの天王寺教室へ行くと心和へ、その心和も9月まで断わっている」「文の里・天王寺の廃校で通えなくなった夜間中学生が生まれている」「何のための統廃合か?どこに住んでいても学ぶことが出来るようにするのが行政の責任ではないのか」「支援学校の高等部を卒業したが夜間中学に入学した。府立の定時制高校に進学したいと考えているが大阪府は認めていない。私たちの進路について一緒に考えて欲しい」「守口夜間中学は同窓会と一緒に開設50年のとりくみを行なった。もっと良い夜間中学として次の50年のあゆみをめざす」これら意見発表をうけ、2024年活動方針を決定した。

 

 続いて11時10分から始まった新入生歓迎会では生徒会連合会会長は「夜間中学には教育差別を受け、いろんな背景を持った仲間が学んでいる。それは誰の責任か?夜間中学にたどりつくのに何年かかったか?夜間中学で楽しい温もりのある勉強をして、人間として死んでいきたい」。「心和夜間中学の先生、歩く道を照らす先生として、私たちに力を貸してくれませんか」と語った。

 次ぎに舞台下の平面を舞台に、夜間中学に入学した新入生が舞台に登場し各校工夫を凝らした発表を行なった。「この4月、27名の新しい仲間を迎えました」。「学ぶことは生きること」。「もうすぐ90歳になります」。「人生を変えようと思っています」。一言ずつマイクを回しながら語った。4月新しく誕生した心和夜間中学は夜間中学生、教員5名が舞台に立ち、肩を組んで輪を作り“心和の環”で出発をアピールした。佐野夜間中学は16名が舞台に上がり学級歌を歌って仲間入りを宣言した。自分も中学時代不登校傾向であったという、佐野中学(昼)を卒業生した歌手・番匠谷紗衣さんが作詞作曲した夜間中学「校歌」で、番匠谷さんも参加して練習、この日に備えたそうだ。

 各夜間中学、大きな音量のテンポの速い曲にあわせ体を動かす夜間中学生の姿に夜間中学の変化を印象づけた。

 奈良県、大阪府内の夜間中学設置行政から13名の担当者の出席があった。後日集会の印象を聞くと、「あのようなかたちで新入生歓迎集会がもたれてきたことに『感動』した」と。夜間中学生が語った叫びを受けとめ、応える、夜間中学の行政担当者になっていただきたい。

 

 

 

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