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沖浦和光先生との思い出 1 Journalist World ジャーナリスト・ワールド

  • 川瀬俊治
  • 2017年12月7日
  • 読了時間: 2分

沖浦和光先生との思い出 1

 昨年他界された沖浦先生との出会いは1983年ごろだろうか。

桃山学院大学の「同和」教育研修で奈良県吉野地方に訪ねられたときのとだ。国栖地区に伝わる舞を見学されて、その場に私は地元記者として伺ったのが始まりである。寺木先生の顔も見えたことを覚えていえる。

その後、『解放新聞』にスケールの大きい人類の差別問題を視野において、アジアの聖と賤の構造的な解読をはじめられ、日本の聖と賤にアジア的の宗教思想から解きほぐされる連載を長期でやられた。

 この時には解放出版社に勤めることになった私は、先輩の矢野直雄さんにいろいろ教授を受けて、鹿児島でのフィールドワークにもご一緒した。

 鹿児島の旅では大隅半島を一周したが、その時の先生の際立った思い出は、すごい土地感というか、方向音痴とはまったく逆で、かつて訪ねた地を迷うことなく案内いただいたことである。車の運転をしていたのは矢野さんだったが、先生の名ナビゲターぶりには感心することしかりだった。

 それともう1つは、訪問して地では、声をからすまでも懇切丁寧に歴史的来歴を説明していただいたことだ。

竹細工の村を訪問、竹かごなどの製作をなりわいとしているお爺さんからは、箕(み)購入を勧められ自宅にお土産として持ち帰った。お爺さんと先生の弁で、「箕を掲げると縁起がいいことがある」と言われて、納得していまも敷居の上に鎮座した箕の下をくぐり部屋に入っている。

研究者であるとともに教育者ということを知ったのは、竹細工のことだけではない。

隼人伝説の村を訪ねていろいろ歴史的なことで説明をいただいた。隼人の歴史、隼人舞のこと、京田辺市に隼人舞が伝わるわけ……。生徒は矢野さんと私という実に贅沢な旅を思い出す。

 
 
 

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