top of page
検索

夜間中学その日その日 (527) Journalist World ジャーナリスト・ワールド

  • アリ通信編集委員会
  • 2017年11月21日
  • 読了時間: 3分

 特別展「夜間中学生展11.11」(12)

遠路、熊本から特別展にお越しいただいた。時間をかけ、丁寧に展示を見て行かれた。天王寺か開校する、1969年に大学を卒業したこの方は展示を見終わった後、閲覧コーナーで 「連続射殺魔永山則夫の私設夜間中学」編 『자립(自立)』のページをめくりはじめられた。この本を手に取られたのはこの方が初めてである。閉館時間が近づいて案内の放送が流れ始めたので、感想を伺った。

「わくわく、魂が震えた。(1969年は)時代が躍動している時だった」と興奮して話された。表紙に「連続射殺魔永山則夫の私設夜間中学」と書いてあったので、「どうして永山則夫なのかと、気になりページをめくリはじめましたが、最後に、その記述があって納得しました」と話された。確かに、市民の声が社会を動かし、政治を動かしたその中に夜間中学開設運動があった。マスコミが夜間中学開設運動を取り上げ、運動と報道の歯車が連動し舞台が大きく廻った、そんな時代であった。半世紀が経過したいま、私たち人民の側の夜間中学開設運動が実践できているのだろうか?

次の日(11/11)は大阪教組が主催したフィールドワークで40名を超える組合員が特別展を訪れた。特別展のメッセージをどのように受け取っていただけるかたいへん興味がある。

「『学ぶたびくやしく、学ぶたびうれしく』この言葉が一番心に響きました。『権利』とは何か、そして人の、人として生きることは何か、深く深く考えさせられました。夜間中学の生徒さんの直筆に、涙が止りませんでした。教育に携わる者の1人として、日本の子どもたちが胸を張って生きていける社会が築かれるために、自分にできることを精一杯やっていこうと改めて感じました。私も学び続けたいと思います」

「1970年前後の開設運動での皆さんの魂の叫びに心が揺さぶられました。この時の原点を忘れず大切にしていきたいと思いました」

「自分にとっては当たり前に学校に通っていたが、学びたくても学べない人がいまでもたくさんいることに驚いた。全ての人の学びを保障するためにも夜間中学は必要だと感じました」

「教育をじゅうぶんに受けることができなかった人たちの強い気持ちを感じることができました。『字を書くことがこわい』だなんて夜間中学校のことを知るまで考えたことがありませんでした。たくさんの人たちの学びの場である夜間中学校をもっと増やしてほしいなあと思います」

奈良県からの来館者は

「インパクトのある展示を見て、胸に突き刺すモノを感じました。改めて教育とは何か?を考えさせられたし、生きることは闘いぬくことだとも思いました。企画展とか特別展ではなく、リバティの常設展示に一部を利用して、今の子どもたちに伝えていかねばならないと思う」

「奈良県の小学校で教えていますが、改めて教育とは何なのかを学んだ気がしています」

 
 
 
Featued Posts 
Recent Posts 
Find Me On
  • Facebook Long Shadow
  • Twitter Long Shadow
  • YouTube Long Shadow
  • Instagram Long Shadow
Other Favotite PR Blogs
Serach By Tags

© 2023 by Make Some Noise. Proudly created with Wix.com

  • Facebook Clean Grey
  • Instagram Clean Grey
  • Twitter Clean Grey
  • YouTube Clean Grey
bottom of page