夜間中学その日その日 (615)
- アリ通信編集委員会
- 2019年5月23日
- 読了時間: 2分
1969年年6月5日、天王寺夜間中学は第1回入学式の日を迎えた。その日から今年で50年、半世紀が経過したことになる。
この日を迎えるにあたって、いくつかの関連行事が計画されている。一つは、
「天王寺夜間中学50年のあゆみ―未来への一歩―」
とき 2019年6月2日(日曜日) 13:30~16:00
ところ 大阪市立天王寺夜間中学 体育館
主催 天王寺夜間中学同窓会
*集会に先立ち、彫刻家・金城実氏が在職時、夜間中学生と共同で制作した「夜間中学生の像」(天王寺夜間中学)と「オモニの像」(文の里夜間中学)の補修作業を
2019年5月29日15:00~(天王寺夜間中学)行っていただく。
もう一つは
「関西夜間中学運動50年に寄せる想いを語る集い」
―50人の夜間中学生が語り、つなぐトークのバトン―
呼びかけ人 4名の元近畿夜間中学校生徒会連合会会長
とき 2019年6月30日(日曜日) 13:00~16:00
ところ 大阪人権博物館(リバティーおおさか)内リバティーホール
2学期にもいくつかの関連行事が企画されている。


先週から、私たちは、元近畿夜間中学校生徒会連合会会長の方たちと夜間中学を訪問、とりくみの案内と集会への参加要請を行っている。この日は2名の元連合生徒会長と2名の元夜間中学教員が参加した。
夜間中学に向かう途中の会話である。
「わたしら4人、年も学校も違うし、夜間中学があったから、このように知り合うことができたんですね」「街であっても全くの他人同士」「中国人の夜間中学生に夜間中学に行かへんと誘われ、この人は孫の入学式に一緒に行って、生徒募集のポスターを見て、すぐ夜間中学に電話を掛けた」「髙野雅夫さんの夜間中学開設運動がなかったら、夜間中学には来ていないんや」「夜間中学で教師だった私も夜間中学生から、いろんなことを教えてもらった」「夜間中学に来てなかったら、どんな教師になっていたんやろう」
こんな会話であった。そのあと4人は黙ってしまった。
夜間中学が初めから存在したのではなく、国や文部省は一貫して開設に反対したにもかかわらず、開設され、営まれてきた。
50年が経過するいま私たちは改めて「夜間中学について」「夜間中学で学ぶことの意味」「夜間中学の学び」など、夜間中学に寄せる想いを本音で語り合いたいと考える。多くの皆さんにご参加いただきたい。
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