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夜間中学その日その日 (1058) 夜間中学資料情報室

  • journalistworld0
  • 13 時間前
  • 読了時間: 4分

   髙野雅夫さん追悼のつどい(1)         2025.11.01


 髙野さんがお亡くなりになって間もなく100日になる。髙野さんの謦咳に接した私たちは「髙野雅夫さんの想いを受け継ぎ決意を新たにする集い」の準備を進めている。多くの皆様のご参加を呼びかけている。

 

 

 準備の一つとして小冊子「夜間中学は人間としての誇りと権利を奪い返す闘いの場だ‼」の編集を行っている。髙野さんが繰り返し主張していたコトバを冊子名に使わせていただいた。髙野夜間中学資料に、たくさんの写真がある。髙野さんは撮影者からすべて掲載の許可をいただいているとして、私たちも髙野さんに写真使用を伝え、同意を得て出版物に掲載させていただいてきた。


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 小冊子の表紙写真について説明しておくと、2016年11月、大阪市役所に行くとき、夜間中学開設運動(1968年)で歩いたコースをもう一度歩こうとの髙野さんの提案で実現した。NHK大阪放送局―大阪府庁―関西テレビ―大阪市役所のコースであった。この日、髙野さんは「1966.11.29行政管理庁 夜間中学早期廃止勧告‼ 50周年に‼ 夜間中学たちの叫び―자립―」と書いた団扇を手に持っていた。府庁玄関に立った髙野氏の一瞬の姿を撮影することができた。遠くを見上げた眼光は忘れることができない。いつもなら「夜間中学生たちの叫び」と書くところを「夜間中学たち」としたところは意味があるはずだ。

 日時 2025年11月29日(土) 受付18:00~ 

開会18:30~ 閉会20:30

  会場 大阪市立住吉区民センター/小ホール 

(大阪市住吉区南住吉3-15-56)

  参加予約 参加費  いりません

小冊子に収録する、追悼文の執筆を関係者に呼びかけ、すぐに応答があった。そして天王寺夜間中学同窓会員から文章が届いた。それらは追悼文にとどまらず、髙野さんが私たちに託した想いを受け止め、私たちの次の具体的な取り組みを提起する内容が語られていた。「夜間中学その日その日」に掲載する了解が得れたので、紹介させていただく。

 

     夜間中学生の像などが保管できる資料館を

                              柳花錫

天王寺夜間中学は高野雅夫さんの運動によって設立されました。そして、私たちは、毎年、学校の近くの駅や近所でビラをまいて、仲間を増やして、共に学んできました。ビラを配っているといろんな出会いがありました。嬉しそうに受け取って、「わたし、夜間中学があることを知りませんでした」「わたし入学したいです」など、声をかけてくれました。その時は、嬉しくて時間が経つのも忘れて、いろいろ説明をしました。こんなふうにして、先輩方も、私たちも、天王寺夜間中学を守ってきました。

私は、天王寺夜間中学へ入学してから卒業をした今も、ずっと思うことがあります。勉強は難しいけれど、学校で仲間たちと勉強している時間が幸せでした。「わたしは生きていきます」と叫びたいくらい こんな気持ちは私だけではないと思います。学校の行事は積極的に参加しました。そして、各学校とも交流し、いろいろな情報を聞きながら活動をしました。生徒と先生が1年1年を重ねて、天王寺夜間中学の歴史が56年なりました。これからも夜間中学は必要です。

まだ、一つの夢があります。2年後は、天王寺中学校に新校舎が建てられる予定です。その新校舎の中に夜間の教室を作ってほしいです。二つ目の夢は、高野雅夫さんが天王寺夜間中学を設立する過程から今日までの60年間の資料と、私たちが使っていた夜間中学56年間の証である思い出のもの、夜間中学生の像などが保管できる資料館を作りたいです。 はじめて高野雅夫さんに会ったのは、ある集会でした。夜間中学の文字を書いた、白いTシャツを着ていました。印象はやさしくても、強い信念がある方のように思いました。この方の運動のおかげで、いま私は夜間中学で勉強ができるのだと、感謝の気持ちで胸が熱くなりました。

髙野さんはいつもいいます。「夜間中学を私が作ったといいますが、作ったのはわたしではなく、小林晃さんらが勉強をしたいと、なのり出てくれたから、天王寺夜間中学ができたんです」と。また、「夜間中学は、あなたたちががんばらないとためです。頑張ってください」と言います。なのに、天王寺夜間中学を守ることができなくて、申し訳ありません。でも、私たちはあきらめません。次の目標に向かってがんばります。髙野雅夫さん、これからも、私たちを見守ってください。ありがとうございました。

                             (天王寺夜間中学 同窓会)

 

感謝するとともに、その活動に敬服いたします

                                                                          兪敬愛

髙野雅夫さんは、天王寺夜間中学設立の時、先頭に立って活動された人です。髙野さんご自身も、東京で苦労して、夜間中学を卒業されたそうです。その経験から大阪でも夜間中学設立の活動をされました。つまり貧困、戦争、差別ゆえに勉強ができなかった人々の味方となり、活動されたわけです。役所との交渉など、いろいろと苦労をされたと伺っています。そのおかげで、我々も夜間中学で学ぶことができたわけです。髙野さんにはいつも感謝するとともに、その活動に敬服いたします。

天王寺夜間中学は廃校になると、決まってしまいましたが、我々はこれからも同窓会を通じて天王寺夜間中学が存続し、その伝統が守られるよう活動を続けて、髙野さんのご遺志を継ぎ、守っていきたいと思います。       (天王寺夜間中学 同窓会)

                                     〈続く〉

 

   

 
 
 

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