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夜間中学その日その日 (656)

  • 夜間中学生歴史砦編集委員会
  • 2019年12月20日
  • 読了時間: 8分

 大阪人権博物館第72回特別展映像記録 ⑥

 夜間中学卒業生そして入学希望者のとりくみにより、再生した大阪の夜間中学が再生して50年目にあたる 2019年もあと10日余り。その締めくくりとして、夜間中学卒業生、夜間中学元教員、そして市民で「夜間中学生歴史砦・夜間中学卒業者の会」の発足記念集会を明日開催する。

髙野雅夫資料のなかにあった無声映画を神戸学院大学・水本浩典教授の研究室で蘇らせていただいた。その映像を「髙野雅夫弁士」によりお話しいただく。夜間中学の明日を切り拓く地平を確認する集会を追究する。

2019年12月21日(土曜日)午後1時30分~

東大阪市文化創造館 2階 創造支援室C 1

(近鉄奈良線八戸ノ里駅下車 北へ徒歩5分)

この発足記念集会にみなさんの参加をいただきたい。

「夜間中学生歴史砦・夜間中学卒業者の会」の設立準備の一環としてインタビューを収めた映像記録のシナリオを作成した。その最終回。

がっこうにいきたい

ナレーター:「しょうがい者が安心して学べる夜間中学入学を求めるの闘いも取り組まれました。高橋栄一さんの手書きの訴え『がっこうにいきたい』です」

大西良子さん

ナレーター:「車椅子で夜間中学にかよった大西さんの文章です」

幟旗

ナレーター:「夜間中学生自らが募集活動にとりくみ、入学生に夜間中学を届けるとりくみも大切な活動です。ゼッケンをつけ街頭に立ちます。マイクを持って『学べなかった人はいませんか私たちといっしょに勉強しませんか』と訴えます」

ポスター

ナレーター:「夜間中学育てる会のポスター」

奈良のポスター

ナレーター:「奈良県にある夜間中学を紹介するポスター」

自治体広報誌

ナレーター:「広報誌で夜間中学を取り上げ、紹介する自治体もあります」

八尾市

ナレーター:「八尾市の市政だより」

豊中市

ナレーター:「豊中市の広報誌」

むぎわらぼう

ナレーター:「尼崎市教育委員会が発行した『むぎわらぼう』

日本史教科書

ナレーター:「夜間中学を取り上げる教科書も現れました『東京書籍の高校日本史A』です」

『夜間中学生』

ナレーター:「全国の公立夜間中学、自主夜間中学で学ぶ夜間中学生の133人の作文を収録した『夜間中学生』も出版されました」

新入生歓迎会

ナレーター:「近畿夜間中学校生徒会連合会などがおこなうとりくみを紹介しましょう、新入生歓迎会は夜間中学に入学した新入生を迎え、先輩が学ぶ喜びを発表し歓迎する行事です」

玉入れ

ナレーター:「近畿夜間中学校の連合運動会」

写真と手芸作品

ナレーター:「学習の中で生まれた作品を持ち寄って開く連合作品展」

昭和夜間中学廃校阻止

ナレーター:「獲得した文字とコトバで夜間中学の学びを守り拡げる取り組みは重要で夜間中学生はずっと取り組んできました。大阪市教育委員会は1996年生徒数が減少したからと夜間中学を統合・廃校と考え、昭和夜間中学の廃校を打ち出しました。生徒会連合会は反対の取り組みに立ち上がりました」

菅南夜間中学教員差別発言に抗議

ナレーター:「ひとりの教師が授業中『いややったら国へ帰ったら』と発言、生徒会はその真相究明に立ち上がった」

座り込み

ナレーター「昼の中学生より人数が多くなった、長栄夜間中学は日本一のマンモス夜間中学となった。東大阪市にもう一つの夜間中学を開設を要求する運動をおこなっていた。教育委員会の建物の前に座り込みをするなど要求行動をおこなった分教室から。もう一つの夜間中学、太平寺夜間中学を2001年実現しました」

署名手交

ナレーター:「連合生徒会は夜間中学を増設する運動をおこないました。市民から集めた署名を府の教育委員会に手交し開設を求めてきました」

生徒会学習会

ナレーター:「夜間中学生の大先輩・髙野さんを招いて学習会もおこなってきました」

ナレーター:「2008年2月、大阪府知事となった橋下さんはこれまで府がおこなってきた就学援助、補食給食の大阪府負担を見直しおこなわないとする方針を打ち出した」

署名用紙表・裏

ナレーター:「夜間中学の学習条件と環境を守るため、生徒会連合会は全力で闘いに立ち上がりました。奪い返した文字とコトバで書き上げた手作りの署名用紙をつくり署名活動をおこなった」

淀屋橋で

ナレーター:「大阪市役所の前、淀屋橋にたって、市民に訴えました」

府庁前で

ナレーター:「大阪府庁を取り囲んで、行動もおこないました」

知事への手紙

ナレーター:「その時、橋下知事に宛て手書いた夜間中学生の手紙を集めた『知事に届け夜間中学生の手紙』」

ゼッケン

ナレーター:「夜間中学生が書いた、手作りのゼッケンをつけ行動しました」

識字年ポスター

ナレーター:「1990年は国連が定めた国際識字年。夜間中学生もさまざまなとりくみに参加し、学ぶ喜びを語り、夜間中学の開設を働きかけました」

本の航海

ナレーター:「真っ白なノートが大海を航海するように、非識字者にとどき、そのノートに思いを綴り、次の学習者に渡す、そして航海したノートが最後は国連に到着するとして1990年『本の航海』にもとりくんだ」

『夜間中学から朝鮮半島へ』

ナレーター:「髙野雅夫さんは1998年韓国ソウル大学に語学留学しました。その時訪問した韓国の識字学級と夜間中学生が交流することを提起、日韓識字文解交流が始まりました2002年のことです」

安養市民大学前

ナレーター:「ソウル近郊の安養市民大学を夜間中学生交流団は訪問しました」

交流記録誌

ナレーター:「相互訪問をおこない、夜間中学生もソウル、済州道、釜山を訪問、5冊の記録誌を発刊しました」

シンポジウム

ナレーター:「韓国の文解運動の実践か萬稀さんと夜間中学生の出逢いは夜間中学生に大きな影響を与えました」

新聞記事と寄書き

ナレーター:「国際識字年につづいて取り組まれた『国連識字の10年』が終了する2012年、国連のとりくみの延長を求め、メッセージを携え、太平寺夜間中学の金夏子さんらがパリのユネスコ本部を訪問しました」

報告文書

ナレーター:「金夏子さんはユネスコ本部を訪問した記録分を集会で報告、発表しました」

日弁連意見書

ナレーター:「夜間中学を教育法規に明記させるとりくみも大きく進みました。日本弁護士連合会、日弁連は2006年8月10日、夜間中学の拡充を求める国への意見書を提出しました」

教育環境整備法案

ナレーター:「2009年6月、参議院は議員立法で「教育環境整備法案を提案、参議院は通過したが、衆議院の解散により成立しなかった。ここには『学習の機会が失われた者がその希望するときに再び学習する機会が与えられるようにすること』と書いている」

金喜子の発表文

ナレーター:「全夜中研を中心に立法化をとりくんだ。超党派の国会議員連盟を結成、立法化に向け働きを強めた。夜間中学生も参加『夜間中学等の全国拡充に向けた院内集会』にも参加し、発表をおこなった」

官報

ナレーター:「立法化が追求、2016年12月14日『義務教育段階ニオケル普通教育に相当する教育機会の確保等に関する法律』が成立、官報に掲載された」

声明

ナレーター:「しかし、この法律は看過できない問題を持っている。立法議論の途中から、フリースクールと夜間中学をあわせて立法化をおこなったため、夜間中学として認めることができない法律内容となった。また不登校状態の学齢のこともたちも夜間中学に入学を認める文科省の答弁もあった」

リーフレット

ナレーター:「法律が施行され、文科省は、ポスター・リーフレット・テレビ番組・ラジオ番組を制作、一県最低一校の夜間中学の開設を地方行政の義務として政策を打ち出している。この流れは、夜間中学のあゆみの中で、チャンスでもあるか、夜間中学の土台が変質してしまう流れでもある」

髙野雅夫著作

ナレーター:「大阪で夜間中学開設運動をとりくんだ髙野さんは著作の中で夜間中学の土台について指摘をしている」

公開質問

ナレーター:「夜間中学のとりくみの中で明らかになった問題について、17項目の公開質問を提出、夜間中教員の姿勢を問うなど重要な提起をおこなっている」

「『コヤシの思想』を語る」

ナレーター:「また、産経新聞に掲載された髙野雅夫との対話『こやしの思想を語る』の中で夜間中学のあゆみと夜間中学が今存在することの意味を語り明らかにしている」

夜間中学生のメッセージ

ナレーター:「夜間中学生は大阪人権博物館72回特別展『夜間中学生』展でメッセージを寄せている。夜間中学からアジアへ、世界の10億人の仲間たちへ」

冊子の29ページ髙野雅夫のメッセージ

ナレーター:「髙野さんは次のようなメッセージを明らかにした『2018年元旦スタート!! マララさんを大阪へ呼ぼう!! 2019年6月、天王寺夜間中学開設50年!!だ マララと共にアジアへ、世界へ、10億人の仲間たちへ マララさんとともに オール関西の夜間中学生と卒業生に』として立ち上がりを呼びかけている」

髙野:「第72回人権特別展を『夜間中学』とではなく、『夜間中学生』としたのが最大の目的です。なぜかと言えば、どんな時代になっても、どんな社会になっても、夜間中学の主役は夜間中学生ひとり一人です。そしてその生命線を握っているのは教師たち一人ひとりだからです。だから、夜間中学の歴史と夜間中学生の歴史はまったく違うと思う。特にやみに葬られた、夜間中学生たちの叫びとか文字やコトバを世に問いたいと思ったのが最大の理由です。それで、50周年の第1ラウンドとして。来年、2018年の第2ラウンドはアジアの仲間たちにメッセージを届けるために、文解教育を20年以上やって、今、カンボジアで学校づくりを5年間やっている、萬稀さんを是非呼びたいと思っております。天王寺開設2019年50周年は関西の生徒と卒業者たちで最後の締めくくりをしたいと思っています」(おわり)

 
 
 
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