夜間中学その日その日 (1045) 砦通信編集委員会
- journalistworld0
- 8月16日
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社会が世界が見えるようになること(10) 2025.08.16
「夜間中学校」と「フリースクール」の法制化は日本の人創り、國創りの根幹をなすもので、憲法改正に匹敵する重大な改革である ‼ それを文科省と議員たちだけの丸投げでなく、もっと全國各地で主役である当時者(ママ)たち(親たち)を中心にした、行政、教育、医療、福祉、法律等の関係者たちが本根(ママ)と打ちつけ合って確信する徹底討論の場を開くべきだ ‼ 人間にとってなぜ文字とコトバがなぜ学校が必要なのかの原点に立って ‼ ☆それを1990年2003年に果たせなかった國連識字文解100年の新たなスタートにしたい――‼ |
―高等学校の「定時制の課程」のように学校教育法に夜間中学を明記さすことが重要ではないか。夜間中学の法的根拠がないと夜間中学は開設されていかない。夜間中学の法制化は全夜中研が発足した当初から議論されてきました。
髙野:韓国から帰国して、その記録を『夜間中学から朝鮮半島へ』に書きました。そこに次のように提案しました。「夜間中学生を中心に夜間中学教師、行政、三者による『21世紀の夜間中学を創り出す会』を最低月一回“本音”で検討― 3年後に教職員組合、労働組合、政治家、青年会議所、PTAなどを含めたプロジェクトチームに発展させ、人類の再生を目指す日本の教育体制の基準と原則を創る場をまず東と西に開設する」
―これを読んだとき、そうなんだけど、私たちの力量を超えていると思いました。
髙野:作り上げる過程で夜間中学生の参加が大切だ。韓国内各地で萬稀さんたちが開く集会に参加し、韓国の識字法の法制化を前に萬稀さんたちが議論を繰り返しているのを聞きながら強く思いました。できていく法律で“文解教育”が“文字解読教育”と縮小、歪曲されていく問題。韓国各地の文解教室が学力認定機関とそうでないところに分別されていく問題点に萬稀さんたちは危機感を持っていました。
―夜間中学は2009年、学齢を超えた生徒が学ぶ夜間中学生に就学援助制度を適用するよう取り組み、これを受けとめた民主党(当時)は議員立法で「学校教育環境整備法案」を提出、参議院を通過させ、衆議院に送りました。衆議院が解散し廃案になってしまいました。
―立法化を働きかけることは、その時「怖い」と思いました。それは夜間中学内で十分議論できたかというとそうではなく、いろいろな考えがあって、その議論がこなせてなかったと思いました。国会内の動きもあったのかもしれませんが、安倍首相が主導した教育再生実行会議が「夜間中学の設置を促進する」提言を決めるなど、夜間中学を冷遇視し続けてきた側が手のひらを返したように180度方針を変えてきた。その背景に何があったのか。
髙野:萬稀さんは韓国の識字法アンがアメとムチの両面を持ち、今までともに識字法制定に取り組んできた文解教室の組織が学力認定機関になるところとそうでないところと二分されることに苦慮していました。文解教室の教材づくりで国に協力しながら、日本の夜間中学の法律的裏付けついてよく質問されました。
―萬稀さんはどうされたのですか?
髙野:詳しくはおっしゃいませんでしたが、全国文解成人基礎教育協議会代表と安養市民大学の校長を後輩に譲られ、地方の文解教室の実践家を選択されました。日本でも別々で論議されていた夜間中学とフリースクールが合わさってできたのが義務教育機会確保法です。夜間中学という用語でなく「夜間その他特別な時間において授業を行う学校」という用語です。

―韓国で識字法の制定を追求しておられた萬稀さんは廬武鉉(ノムヒョン)大統領、金信一(キム・シンイル)教育副首相と識字問題に理解のある政権下で法制化するほうがベターだと伺いました。金信一氏はソウル大学教授時代、黄宗建(ファンジョンゴン)先生と共に夜間中学に来られました。
―不登校の子どもたちを属している集団からわけて、別の所で別の方法で対応する。その手法は大きな問題をはらんでいます。髙野さんがいう、「人間にとってなぜ文字とコトバがなぜ学校が必要なのかの原点」は不登校の子どもを集団からわける方法からは生まれてこない。夜間中学が変質していく第一歩になっていくのでは。
―髙野さんが書き留めた11枚の提起は「社会が世界が見えるようになること、そして獲得した文字とコトバで行動することが重要」であることが確認できた。
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