夜間中学その日その日 (669)
- 生きる 闘う 学ぶ編集委員会
- 2020年3月4日
- 読了時間: 3分
2019年3月、『生きる 闘う 学ぶ―関西夜間中学運動50年―』が書店に並んだ。それから1年になる。この間、雑誌、新聞、学会誌に書評として掲載していただいた。また、お読みいただいた方から感想をお寄せいただいた。いくつかを紹介する。私たちも、遅くなったが、1年が経過する今、合評会を行いたいと考えている。
「夜間中学その日その日」605号を拝読しました。
やはり、この『生きる 闘う 学ぶ』は、強烈な思いを発信しており、近頃に感じたことがないほどの興奮と感慨を持って読ませてもらっています。
髙野さんが、表紙の絵にすごく満足されておられるご様子でしたが、確かに夜間中学生の思い・エネルギーを感じる絵だと思っています。この絵を表紙カバーに使われたのは、すばらしいアイデアだと思いました。(兵庫県)

『生きる 闘う 学ぶ』届きました。ありがとうございます。色々な本を読むたびに(日教組全国教研)理科分科会の広がりを感じますし、□□さんが理科分科会に参加した意義は大きいですね。おかげで私たちも社会や教育の原点を学ぶことができています。
届いたばかりでざっと目を通しただけなので、まとまった感想はいえませんが、中高一貫校設置反対の運動で計画は1年延期させただけで県教委に敗北したばかりで、改めて行政は「教育の原点」を考えていないことを痛感したので、夜間中学から「教育の原点」を学びます。どうしてこの国の行政は何でも原点を見失ってしまうのでしょうか。そして、「橋下」のようなおかしな政治家が「教育の原点を壊し」それが受け入れられているのでしょうか。
西村秀樹さんの証言を読ませていただきました。色々な出会いを知りました。金城さんも陶芸家としか知らなかったです、彼の歴史もしりました。御所市教育長のインタビューではエリートと言われる「教育行政のお粗末さ」この国の実態を改めて認識し、腹が立ってきました。どうしてこの国の現実を変えればいいのでしょうか。□□さんのようにへこたれないで継続的に取り組んでいくことが大切なのですね。
福田雅子さんは、日教組の人権教育の学習会で知りました。「識字教育」についても知り、「文盲」の言葉も使わなくなりました。一度山形でも講演会を開催と企画しましたが、できませんでした。その分、書籍から学びました。NHKにも素敵な人がいたのですね。
資料の日教組新聞も、日教組が□□さんたちの働きかけで、夜間中学の実態が全国に発信されていたことに、私も誇らしくなってきました。
西村秀樹さんが指摘されているように「教育機会確保法」は十分な法律ではなく、実践的に克服しなければならない課題もあると思います。
最後の高野雅夫さんのことばはすばらしく、色々な運動の原点にもなります。 私の肝に銘じて運動に活かして生きたいと思います。
まずはこれまでの□□さんの運動に敬意を表します。ご苦労様でした。生涯現役でこれからもがんばっていきましょう。(2019.03.28山形県)